本は読み方が9割 著者:やまてつ
今回は、簡単に読み方について解決してくれる書籍を紹介します。
「読書はしたほうがいいよ!」ってよく言われませんか?
そして、とりあえず本を買って読み始めても結局10分くらいで飽きてスマホをチラチラ
結局ほとんど読まずに1日終わってしまうってパターンが大体ですよね(笑)
こんな方にオススメです!
- 本は読みたいけど途中で飽きる
- 難しい本を買ってしまうとどう読んでいいかわからない
- 単純に読書めんどくさい
ここでは私が実践している内容と混ぜて3つに要約してご紹介させて頂きます
もっとも意識すべき事は「何故この本を読もうと思ったか」
本書は複数の質問に対し1つ1つ回答していくQ&A方式の書籍になっています。
なので、本書自体もページ数も少なく読みやすいのですが、そもそも何故この本を読もうと思ったのか。
これに対する回答は「読書をもっと効率よく出来ないだろうかと感じたから」です。
では皆さんが本を購入し、家に帰って読む時はどんなことを考えるでしょうか?
実際、本は「買ったら読まなきゃ」という意識がものすごく働きます。
何せビジネス書や実用書などは、値段が1000円~3000円するものと高額だからです。
ですがよく考えてください。
「読まなきゃ」という意識が頭を埋め尽くしていませんか?
考えるべきことは最初にも出てきた「何故この本を読もうと思ったか」です。
ここを忘れてしまっているから読書が苦になってしまうのだと感じます。
本書の目次一発目のQ&Aにはこう書かれています。
Q:読書をする目的はなんですか?
A:娯楽の為と学びの為、その両方です。
この著者の回答は捉え方の範囲が広いですが、要は「目的」です。
著者の回答を私なりに細かく分けるとこんな感じになりました。
■学びの場合:
「コミュ力の付け方を学びたい」「仕事が速い人は普段どうしているのか」といった「読むことで自分が学び、得られる何かがある」という、自分にとって読む価値が何なのかを目的とした読書がポイントになります。
■娯楽の場合:
「この著者が好き」「SNSで話題になっている」といった、「なんか面白そう」という、単純な興味やワクワク感を目的とした読書がポイントになります。
あなたが本を買ったのには必ず目的があるはずです。
特に学びの場合はアウトプットをしなければいけない、役立たせなければならないという意識と目的が極めて高くなります。
そこで、更に学びの為に読み進める場合に重要なポイントをご紹介します。
「何故この本を読もうと思ったか」という問いのテンプレ回答は「○○を学びたいから」となります。
だからといって1、2、3ページ……と順番に読んでいると自分が学びたいことが何だったのか忘れ、そこにたどり着くまでに飽きてしまうなど残念な結果になりかねません。
そこで活用するのが「目次」です。
目次から自分が学びたい、知りたい内容のタイトルをピックアップして、そこだけをまず読む。
物語形式でない限りはこの方法がもっとも効率的且つ、本が無駄にならない方法です。
「他の章を読まなきゃ内容がわからない」と思うのであれば、その読みたいタイトルと合わせて読めばいいだけです。
ビジネス書なんかは全部が数珠つなぎになって書かれているものはほとんどありません。
重要なのは「何を学びたいか(知りたいか、得たいか)」なので、ページを順番に読む必要は全くないと私は思っていますし、私もそうしています。
1回で全てを理解して読もうとしないこと
大体の方は1回目で全て読んで終わろうとする為、一言一句丁寧に読もうとしませんか?
全然いいのですが、読書に慣れていない人にとっては結構しんどい読み方だと思います。
何故なら、かなりの集中力が要求されるからです。
人間の脳は思っているほど賢くはないので、難しい内容ほど1度にインプット出来る情報はそれほど多くありません。
なので何回かに分けて読み方を変えていくのが効率的です。
本書のQ&Aでは著者はこう回答しています。
Q:読書の際は1周だけで読みますか? それとも何周かすべきですか?
A:多くの本は3周以上するようにしています
「3周も読むのかぁ」って感じる人は多いのではないでしょうか?
一言一句全てに集中して読むのを3周した場合はそうなりますが、用途に分けた回数で読むとそんなに苦しくはなくなります。
私が実践している方法はこんな感じです。
■1周目:本の全体の内容を掴む(30分程度)
全部をパラパラめくりつつ流し読み、気になったタイトルの目次に線(マーカー)を引く。
自分が学びたい、知りたい箇所がどこか、また本の中で大事そうだと思う所を予想する。
■2周目:気になったタイトルを集中して読む(2時間程度)
自分がこの本を買った、読もうと思った目的のタイトルの内容だけを読む。
読む目的をまず先に満たしておくことで自分に満足感を与える。
絶対に覚えておきたい内容を1~3個目星を付ける。
■3周目:2週目に読んだタイトルに関係あるタイトルを読む(1時間程度)
2周目に読んだ箇所に対する補足、または別視点の解を理解する。
絶対に覚えておきたい所の断片的になっている部分や、理解があまり出来なかった所を穴埋めする。
■4周目:もう一度全体を1周目よりも集中して読み返す(1時間程度)
1周目よりもページをめくる速度を遅くし、全体を復習するつもりで読む。
絶対に覚えておきたい所の再確認や、自分が何を学び得たかを咀嚼
■5周目:おまけ程度に読んでない所を読む(数分程度)
暇な時にちょっと読むくらいの感覚で読む。
意外と大事だったかもと新しい発見があったりするので侮れない。
活字の本だけではなく、自分の好きなマンガやゲームに置き換えても、1回でストーリー全体を理解する人はほとんどいないですよね?
好きなシーンを違うキャラごとの視点で何回も読み返し、または考察サイトなどで情報を再認識してからまた読み返すとかしてより深く物事を知ろうとしませんか?
こうして少しずつ段階的に読み方を変えていくことで、自分が本を楽しく読む為の手段が見えてきます。
ただ「何周も読むのはわかったけど、もっと速く読んで時間を短縮したい」と感じる方もいるでしょう。
そういった場合、少し危険ですがこのようなやり方でも出来ます。
あくまでも最低限に本を読む手段の1つとして考えてください。
決して悪いわけではないですが、実施するにはある程度条件が必要になってきます。
- 前提知識がある
- 論旨(主要部分)が明確で読み飛ばし出来る書籍かどうか
- 読む目的が明確である
- 難しすぎる、または面白くない
上記の条件に当てはまった場合、私自身も読み飛ばしを実施するので条件の基準になるかと思います。
最後の「難しすぎる、または面白くない」に関しては自分に対する救済処置のような感じです。
2~3回くらい読み飛ばすことで、逆に気になる所を何となくでいいから見つけ、自分に対して「ここは読めるかも」「ここは面白いかも」と意識を持たせて読むみたいな。自己暗示的な部分です。
何にせよ、読み飛ばしや速読は私的には推奨します。
ただ、適当に読むという意味では無いことを理解して実施しないと、せっかく読書に費やした時間が無駄に終わってしまうことになるので注意が必要です。
複数の本を並行読みしてみる
仕事でもそうですが、同じ作業ばかりしていると飽きてきませんか?
本もそれと同じで、どんなに良い読み方をしてもどこかで飽きがきてしまうことがあります。
そんな時にオススメなのが、「並行読み」です。
時間や場所で読む本を変えたりして気分転換させるのは意外と効果的です。
ただ注意が必要です。
物語形式の場合、ストーリーを忘れたりして迷子になる可能性がある。
私たちは同時に何個ものことを覚えるのが苦手です。
なので並行読みする場合は、チェックを付けたりメモしたりするといいかもしれないです。
だけど、物語形式以外の本はそこまで気にする必要はないのと、案外そんなカオス状態の方が新たな発想が出てくる可能性もあるので、それを楽しみたい人にとっては良い読み方なのかもしれません。
そうして並行読みをしていると、「またこの内容か・・・」といったことが頻繁にありませんか?
多くの人はウンザリしたりするかもしれませんが、そういった部分は同一ジャンルの本質に近いモノなので結構重要です。
なぜなら、同じ内容が出てくるのはそれがこのジャンルの中で絶対に覚えて欲しい事、理解してほしい事だからです。
短期目的であればすぐにアウトプットしなければいけない為、何が重要であるかをピンポイントで理解しなくてはいけないはず。
なので、がっかりするのではなく「重要なんだな!」という気持ちで読んでみてください。
自然と理解度が上がって確実に自分の知識に出来ます。
ではバラバラのジャンルを読むときはどうなのか?
これはこれで、色んな視点で物事を見て考えることが出来るのでオススメです。
著者はこの乱読こそが最高の方法なのではないかと書いています。
すぐにアウトプットすることが無い為、気の向くままに色んな本を読むことが出来る為、飽きがくることの軽減も大きいです。
「人間としての奥深さ」を身につけたい場合には最適な近道だと感じます。
私は乱読が主な読書法の為、著者に大賛成です!
1日3~4冊をバラバラに読み進めて、自分が興味のあることを広げながら読書しています。
まとめ
本を読むって意外と大変ですね(笑)
でもその大変さを差し引いても読書がもたらす知識は大きいです。
ラノベやマンガだって勉強になります。
ただ読んでいるだけでは意味が無いですが、「このストーリーは今後どう展開していくのか」「どこかヒントになるワードは隠されていないか」など、本から何かを得ようとすることが大事です。
ですが、学ぶ意識だけでは読書は成立しません。
やっぱり楽しくないと続けられないし、辛いだけですよね?
学ぶことも、物語に浸るのも、本の読み方次第で自身の気持ちが変わってきます。
読書が意味あるものになる為には、自分自身が本と向き合わなければいけないです。
価値ある読書ライフを共にエンジョイしましょう!
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