現代病「集中できない」を知力に変える 読む力 最新スキル大全―脳が超スピード化し、しかもクリエイティブに動き出す! 著者:佐々木 俊尚
私は集中力が余り無いというか、持続率が悪いですね
勉強したいと思っていても、スマホに意識が向いてしまう
しかし、今やインターネットやSNSは必要不可欠であり貴重な情報収集ツールです
それを上手く活用し、正しい方法を取れば知から縁遠い私にも救いの道がある!
こんな方にオススメです!
- 情報のインプットをどうやったらいいか分からない方
- 本を読むのが苦手な方
- 集中力が5分以上続かない方
ここでは私が納得出来た内容を3つに要約してご紹介させて頂きます
多様な視点の獲得
「視野が狭い」という言葉通り
1つの情報に対し1つの答えのみで全てを「知った気」になるのは余りにも勿体ない
私たちは様々な情報を取得することが出来る世の中にいます
テレビ、ネット記事、SNSの1つ1つは断片でしかないと自分に言い聞かせなければいけない
コロナ過真っ只中の時を思い出してください
「コロナウイルス陰謀論」「人口削減を目的とした生物兵器」「ワクチンにマイクロチップ」など様々なデマ情報が混在していました
当時のニュースで、父親が陰謀論を信じて暴走し、家族に「マスクはするな」「ワクチンを絶対に打つな」などと激昂して、離婚にまで至った特集を見て凄くショッキングだったのを覚えています
どんな情報もパズルのピースの様にいくつもの視点で「立体」にして、「全体像」を見ましょう
ならどうすればいいのか?
本書では「プル情報」と「プッシュ情報」に分けて考えるのがいいと記載している
プル情報:自分から見に行かなければ手に入らない情報
プッシュ情報:何もしなくても勝手に押し寄せてくる情報
例えば、SNSなどで洪水のように流れてくる情報の中で、「偏見的」な情報を避け「中立的」な情報を集めて、自分の頭の中で1つの記事を作成してみるのはどうだろうか?
洪水のように流れてくる情報(プッシュ情報)に対し自分で選んで集めた情報(プル情報)を読み解き、偏見的な意見が出る原因や、中立的な意見は本当にいい情報なのかなど、多様な視点で情報を見ることが出来る
要は信頼性があり、自分自身が落ち着いて納得出来るパズルを作り上げることが重要だと私は感じている
楽しくないと感じる本は読まなくていい
本は非常に厄介な存在です
マンガは好きだけど小説は嫌いとか、小説は好きだけど歴史書は嫌いとか
でもそんなこと言っても勉強の為に本を読まなきゃ・・・・みたいな感じで自分を「強制」して読んでいませんか?
そんな風に読む本は全く価値を生んではくれないし、限りない時間を無駄にします
本は「学び」であると同時に「娯楽」でなければ自分の中に蓄積してくれないです
例えばあなたが無類のマンガ好きだったとします
その中でも一番好きなマンガの物語やキャラクターの性格、生い立ちなどは覚えていませんか?
それは例え学びではなくとも、「自分にとって楽しい本」だと感じたから蓄積された知肉(知識)なんです
勉強の為に読む本も同じで、自分が楽しんで読めるかどうかで蓄積される知識の量や質は変わります
今読むべき本はこう選ぼう
- 自分との相性がいい本か:文体や言い回しとかが生理的に受け付けないとか
- 自分の読書スキルが見合う本か:いくら名著であっても読めない本では意味が無い
- 冒頭30ページを読む:本屋ならその場で読み、Webならサンプルを読む
- 「向いていない」と思ったら諦める:無理して読んでも時間の無駄になる
- 「今」読んで楽しい本か:楽しい読書をするのが目的
上記を確認して少しでも「楽しくない」と感じる本であれば、潔く読むのを止めましょう
難しい本ではなく簡単な本でもいいじゃないですか
自由に「楽しく」本を読むことに価値があると思うから、私は本書を手に取りました
散漫力という「無意識の領域」
私たちはどうしても分からない問題が前に現れた時、一旦その場を離れたりしませんか?
タバコを吸ったり、トイレに行ったり、お風呂に入ったりして落ち着こうとしますよね?
そんな時に急に「キュピーン!」って閃くことないですか?
私は何度も何度もその「キュピーン!」に助けられています
考えよう考えようとして集中力を無理に絞り出すのではなく、あえて別の事をする「散漫さ」を逆に活用することによって生産性はグッと上がります
本書では「無意識の領域のコビトたち」と表現しています(⇐本の内容とは合ってない変に可愛い表現(笑)
なら息抜きをメインにしたらいいのか?
そう都合のいい事を言ってはいられないのが現実です
仕事と遊びを並行して「本当に散漫な状態=マルチタスク」をしている人は全てにおいて優秀かと言われればそんなことはない
ガチの散漫さはただの迷惑でしかないのですから
そこで、このマルチタスクの散漫さを日々の作業に応用しようと本書では語っている
コンピュータのマルチタスクは、処理スピードが速すぎて人間の目には並列で処理が行われているように見えるが、実際はちゃんと順番通りに行われている
このマルチタスクの原理を使い、私たちのワークスケジュールも細分化し順番に実施するようにしてはどうだろうか?
そしてそこに必ず、スマホを見たり、YouTube見たり、マンガ読んだりの「息抜き」もちゃんとリストに加えて「キュピーン!」を伺う
ただの遊びとしての息抜きではなく、「業務の一環の息抜き」で散漫力を逆活用してみましょう!
まとめ
学びの本質はさまざまな知識を「統合」することで完成する
沢山の情報の中から良質な情報を得るの事は簡単ではないし、自分が楽しくなれる本を探すのもまた難しい
ただ情報を集めただけでは「雑学」や「ウンチク」止まりになってしまう
統合されて初めて「教養」になり「学び」になる
年号の暗記なんていい例じゃないでしょうか?
語呂合わせで年号は覚えても、その歴史で一体何が行われていたのかがわからなければ数字を覚えただけになってしまいます
知識は統合して初めて『知肉』として自分に蓄積されます
共に知肉を得ようではないですか!
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