仕事が速い人は、「これ」しかやらない ラクして速く成果を出す「7つの原則」 著者:石川 和男
私たちは普段、あらゆる工夫を駆使して速く仕事を終わらせるようと努力します
そんな方に考えてもらいたいのは、本当に今実践している方法は「最速なのか?」ということです
全ての仕事に対し全力なのもよいですが、自分が注力すべき仕事とそうではない仕事が必ずあり、その見極めが大事になってくるのです
私の実体験ですが、当時いくつかタスクを抱えていて、優先度の低いものばかりでしたが最速を心掛けて挑んでいました
そんなある日、優先度が高くて、期限は優先度の低いものと同じタスクを任されたのですが、その前にやっていたタスクがあと2割程度でしたのでそっちを先に最速を意識してやりましたが、その分優先度の高いタスクの開始が遅れました
その結果、優先度の高いタスクはかなり切羽詰まり0時過ぎまでの残業を数日余儀なくされてしまいました
単にタスク管理が甘かっただけですが、自分が本当に注力すべきタスクを見極めていればこのような結果にはならなかったかもしれないと思ったのも事実です
こんな方にオススメです!
- やれば定時前に確実に終わる仕事をダラダラ8時間かけてやってしまう方
- 仕事は「自分でやる方が速い」と固執してしまっている方
- 周りの仕事仲間に流されやすい方
ここでは私がもっと早く読んでいればよかったと思えた内容を3つに要約してご紹介させて頂きます
仕事が速い人の「7つの原則」
注力すべき仕事がわかっても、それを最速で処理する能力を付けなければいけません
だからといってスキルとか経験とか頭の回転云々ではないのでご安心を!
本書ではこれを「7つの原則」として紹介されています
- あらゆることに期限を決める
- 人は期限を設けるとそれを意識せずにはいられない
- 5秒で動く
- 人は5秒後にはやらない言い訳を考えてしまう
- 動きながら考える
- 動きながら仮説を試していくことで真の問題が見える
- すべての仕事を細分化
- 先延ばしにしがちな難易度の高い仕事を軽微に変える
- 他人の時間を上手に使う
- 他人に任せる事で自分が本当にやるべき仕事に注力する時間を確保する
- 仕事は時給で考える
- 自分の時間の価値を知っておく
- やらないことを決める
- 1時間無駄な行動を無くす=1時間空く
大まかに分けてみると、1~3は「行動力」4~7は「時間のコントロール」が主な考え方になっています
仕事が速い人は自分の時間を大切にしているからこそ進んで行動していくのでしょう
期限も設けず、慣れた仕事を優先し、厄介な仕事は後回しにし、定時になっても終わらなければ残業すればいいやなんて考えていては永遠に仕事が速くなることはないです
本書ではこのことを「好楽円な仕事」と表現しています
※「好きな仕事」「楽な仕事」「円滑に進む仕事」
好楽円な仕事ばかりして集中力が切れた段階で残る仕事は「嫌いな仕事」「大変な仕事」「面倒な仕事」となり、後が余計に辛くなってしまいます
好楽円な仕事には要注意です!
自分の仕事を速くする為の究極の方法
答えは「最速で仕事を終わらせる仲間」を持つことです
「ノミとコップ」という有名な話をご存じでしょうか?
ノミは自分の身長の100~150倍もの高いさまでジャンプ出来るのですが、そのノミを蓋つきの瓶に入れておくと、いつしか蓋の高さまでしかジャンプしなくなり、それは蓋を外しても同様だそうです
つまり、「自分で限界だと判断し諦めてしまうと、二度と限界を超えることが出来なくなってしまう。だからチャレンジすることを諦めてはいけない」という教訓の話です
しかし、この話には続きがあるそうです
そのジャンプ出来なくなったノミの瓶に別のノミを入れると、別のノミは蓋で限界を止められてはいない為、通常通りのジャンプ力を見せます
それを繰り返すと、仲間の姿を見た最初のノミが、次第に以前のジャンプ力を思い出してまた跳べるようになるというのです
仲間選びは極めて大事です
「自分の仕事を遅くする究極の方法は、仕事の遅い仲間と一緒に行動すること」
何も意見せず、ただ不満ばかりを並べるだけで、全く行動しない上司や同僚と付き合う事ほど意味の無いものはありません
高いレベルの仲間に囲まれれば自然と自分自身も高みを目指す意識が芽生えます
そんな仲間を見つけるのが最速への近道になります
最速のチームを作る為のやる気を引き出す「4つの条件」
今度はチームで最速を目指す為の方法です
共有すべき4つの条件
「目標」「目的」「期限」「数字」
一番注目してほしいのは「目標」と「目的」です
人は必ず目標をもって何かに挑戦します
しかし、結局行動しなかったり、三日坊主で終わったりしてしまう人が多いです
そんな人には共通点があります
それは「目標しか持っていない」ということです
要するに「目標を達成したら、どうしたい?」という自身の強い願望である「目的」が欠けているんです
「英語が話せるようになって、外資系企業で働きたい」とか「毎日仕事を定時で終わらせて、子供に会いたい」とか、目的に繋がる目標を持つことで強く動機づけられます
ちなみに私の場合「ブログをまず1年間続けて、1年後に毎月1万円の収入を得たい」です!
これをチーム全員の共通した目的に対する目標且つ、そこに具体的な期限と数字を示すことで、全員の向いている方向が同じになり、仕事の速度が格段に上がります
やる気になってもらうには漠然とした目標ではなく、目的に沿った目標でなければいけません
チームの意識統一が最速チームの最初のステップとなるでしょう
まとめ
1日は24時間しかなく、無駄な事や余計な事をしている暇なんてないのです
大人になると子供よりも時間の感覚が短く感じてしまう
中学生~高校生までの子供の6年間と、一般的な30歳~36歳の大人の6年間とでは時間の感覚も人生の密度もかなり違うと思いませんか?
私たち大人の大半は現状維持を目的としている為、新しい発見や気づきが無いまま年を重ねてしまいます
しかし、仕事に対する意識を変えるだけで自分の時間を確保できるとしたら、その貴重な時間を有意義なものにし、新しいことにチャレンジ出来るチャンスがくるかもしれません
私自身がそれを実践し、本業以外にブログの執筆という新しいことにチャレンジ出来ています
私が出来るのだから、皆さんだって必ず出来るはずです!
仕事が最速になればあなたの目的はもう目の前です!
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